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猫のフィラリア症について

病気の知識





こんにちは。アニマル医療センター 桃ペットクリニックの院長の加藤です。今年の夏は名古屋ではほとんど雨が降りませんでしたが、そのわりには渇水にもならず、電力不足も起こらず秋になってしまいました。なぜか夏は天気予報で曇りだ雨だと言っても、現実的には雨が降ることは少ないです。予報で晴れだと言って雨が降ると行楽で出かけた人に文句でも言われるから、とりあえず雨って言っているのでしょうかね?最近は個人情報漏洩問題もありましたし、公的機関全体に疑いを持ってしまいます。
 今回はアンケートで「猫のフィラリアについて教えて欲しい」との要望がありましたのでお答えします。


【猫のフィラリア症とは?】

フィラリア症とは心臓や血管にフィラリアというそうめんのような細い虫が寄生する病気で、蚊が虫を運んできます。犬のフィラリア症は有名?なようで、犬ではフィラリアの予防をしている飼い主がほとんどですが、猫では予防をしている飼い主は少ないです。これは猫がフィラリアに感染しても特徴的な症状が出ない場合が多く、フィラリアと診断されにくい事も原因の一つでしょう。また、反対に急死することもあるため解剖をしない限りフィラリアが原因と判らず、死因不明となる事も原因の一つだと考えられます。ちなみに、犬はフィラリアに感染すると咳から始まり、時間をかけて弱っていくので100%診断がつきます。


【猫のフィラリア症の症状】

猫のフィラリア症は非常にやっかいで、症状が全く出ない事もありますが、咳・嘔吐・元気消失・呼吸困難・食欲不振・痙攣等の様々な症状があります。どの症状も他の病気でも起こるものなので、症状からフィラリアに結びつける事は難しいです。また、まったく無症状だったのに突然死を起こす事もあります。生前の検査で発見できない場合も多く、死後の解剖検査で判明する事もあります。犬のフィラリアと原因は同じ虫でも全く別の病気と考えてよいです。


【治療・対策】

治療方法は感染したフィラリアを薬で駆除したり、手術でフィラリアを取り出したりする方法が有りますが、いずれもかなりリスクが高いです。そのため、フィラリアを駆除するのではなく症状を抑える対症療法をする事も多いですが、虫が寿命(虫の寿命は6年程)で死ぬ際に猫も突然死をする可能性があります。
フィラリアに感染してから治療を考えるより、予防をしっかりする方が得策です。予防は非常に簡単で、薬を毎月1回投与するだけです。薬の種類も色々あり、飲み薬や皮膚にたらすタイプ等があります。予防薬の副作用のリスクはゼロではありませんが、フィラリアに感染した場合のリスクと比較すれば微々たる物です。今後、フィラリアの検査精度が高くなればもっとフィラリア症も発見されるでしょうし、フィラリア予防も普及するのでしょうが、現時点では検査精度が低いため一見フィラリア症ではないとの診断で慢性疾患の扱いになっている猫も多数いるはずです。


【フィラリア予防薬の種類】


全体的なまとめ

ペットは人間のように、たくさんの娯楽や楽しみを選択できません。食べる事・散歩・ボール投げや猫じゃらし・恋(最近は避妊・去勢手術されてしまう場合も多いのでこれも無し)等ほんの数えるほどです。その中でも最大の喜びの食べる事を制限してしまうのが『ダイエット』です。短い命なのですから、思いっきりおいしい物をたくさん食べさせてあげたいですよね。動物は塩分や脂分や糖分が大好きです。我が家の犬も、ちょっと高級なアイスクリームなんかあげると体が震えるほど喜びます。でも、健康の事を考えると、年に数回の記念日ぐらいに留めています。ペットはおいしい物をもらう事だけがうれしいのではなく、飼い主から何かをもらうという事も、喜びの一つのような気がします。褒める事もすごく喜びますし、ボール投げやお腹をさすってマッサージをしてあげるのも喜びます。一緒に寝るのも本当に嬉しそうです。ダイエットの際は野菜のような低カロリーの物をおやつ代わりにあげるのも良いでしょうし、普段より沢山遊んだり褒めて気を紛らわせてあげるのも良いのではないでしょうか?太らせるのも愛情でしょうが、適正体重を保って健康維持に努めるのはより愛情がないとできない事です。

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