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8種混合ワクチンについて

病気の知識




こんにちは。アニマル医療センター 桃ペットクリニック 院長の加藤です。皆さん夏を楽しんでますか?夏って花火大会とか海水浴とか楽しい事いっぱいなのに、すぐ終わっちゃって「楽しい時間はすぐ過ぎる」を実感します。日本も夏と冬が逆で、冬ぐらい長かったら楽しいのに。いっそ、ハワイみたいに年中夏でもいいですけど。で、今回は8 月にちなんで8種混合ワクチンについてのお話です。最近では口蹄疫でワクチンが話題になりましたが、ペット界では犬・猫・フェレットがワクチン接種を行っていますね。特に仔犬は免疫も不安定で、ウイルス感染による死亡も多いので特に重要です。


【8種混合ワクチンとは?】

8種混合ワクチンとはその名の通り「8 種類の病気を予防するワクチン」です。日本では数社の製薬会社から発売されています。また、海外のワクチンを輸入使用している動物病院もあります。効果は基本的には大差無く、どのワクチンが良いとか悪いとかはありません。副作用も基本的には製造過程で使用する卵に対するアレルギー反応で、どのワクチンでも起こる可能性はあります。8種混合ワクチンで副作用が出た場合は、違う種類のワクチンでは副作用が出ない事も多いので、獣医さんとよく相談すると良いでしょう。また、8種混合ワクチン以外にも1 種類から9 種類混合ワクチンが発売されており、新しいワクチンが開発されるたびに予防できる病気の種類が増え、今後も10 種類・11 種類と増えていくと思われます。


【ワクチン接種はなぜ必要なのか?】

8種混合ワクチンで予防できる病気は「ジステンパー・アデノウイルス感染症(2 種類の型)・犬伝染性肝炎・パラインフルエンザウイルス感染症・パルボウイルス感染症・コロナウイルス感染症・レプトスピラ感染症(2種類の型)」です。この中で特に重要な病気はパルボウイルス感染症で、感染率も感染力も非常に高く、「人間の靴の裏について家の中に入ってくる」といわれるくらい、どこにでも存在し非常に厄介なウイルスです。また、仔犬では進行が非常に早く、「朝嘔吐したと思ったら、夜には下痢して死亡する」ぐらい早い事もあります。その他、ジステンパー・パラインフルエンザウイルスも長期に症状が続いたり、死亡したりします。


【犬の成長とワクチン接種の回数について】

ワクチン接種の回数は基本的に「生後50日目・80日目・110 日目の3回接種」です。生後すぐの子犬には母犬からの移行抗体という物があるため、ワクチン接種しても効果が得られないことがあります。移行抗体が消える時期は、各個体よって差があるため一概には分かりません(厳密には、検査で抗体価というものを測定すればわかる成分も有りますが、全部の成分に対応できないのと、費用的な面から現実的には行うことは少ないです)。また移行抗体が消えたままワクチンを接種しないと、色々な病気にかかってしまいます。
そのため子犬には1 ヵ月毎に三回接種します。その後は、1年に1 回の混合ワクチンの追加接種と、地域によっては単独で追加接種をする事もあります(当院の場合は、パルボウイルスのワクチンを半年後に接種をお勧めしています)。


【病気の検査方法など】

その1:ワクチン接種の場所・料金
ワクチン接種をおこなっている場所は、一般の動物病院ならどこでもおこなっています。料金は大体、5 千円~ 1 万円ぐらいです。準備してあるワクチンの種類・料金は病院により異なると思いますので、事前に問い合わせると良いでしょう。
その2:ワクチン接種の方法
ワクチン接種の方法は非常に簡単で、他の注射と特に変わりません。ワクチン接種後は副作用が出る可能性があるので(数分~数時間)、「夜間に体調が悪くなって夜間病院に駆け込む」という事を避けるため、できるだけ午前中の接種をお勧めします。


全体的なまとめ

混合ワクチン接種は、犬を飼う際の基本的な予防です。ワクチンの効果は完全に解明されていない部分も多く、副作用もあり、反対する意見や回数についても諸説有ります。しかし、アレルギー反応は注射で抑えられますし、ウイルス感染とアレルギー反応を天秤にかけると圧倒的にウイルス感染の方がリスクが高いと思います。現実的に、ワクチン接種で死亡した数とウイルス感染で死亡した数を比べれば圧倒的にウイルスによる死亡の方が多いです(というより私は、大学時代から数えて20 年程臨床に携わっていますが、ワクチン接種で死亡した例には遭遇した事がありません)。病気になって数万円払って辛い思いをするよりは、数千円でしっかり予防して楽しく暮らした方が良いのではないでしょうか?

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