犬という動物は、「リーダー」を中心としたタテ社会を築く習性を持っています。
これは図にすると、このようなピラミッド型になります。リーダーを頂点に上下の順位がはっきりとしたタテ社会です。犬の飼い主である私たちは、このリーダーになる必要があるのです。信頼できるリーダーには喜んで従う犬たちですが、自分より下位のもの、同等のものには従わず、問題行動を起こすでしょう(吠える、咬む、飛びつく)。
今回は、日常生活に少し気をつけることで、逆転してしまった上下関係を改善していく方法をお話します。
1.餌
犬の餌は飼い主の食事が終わった後に与える(途中で与えるのも×)。飼い主が食事をしている時は、クレートなどに入れて、食べている姿を見せましょう。この時、もし吠え出しても相手をせず無視する事が大切です。
2.散歩
犬が行こうとする所へついて行かない。たとえ犬が引っ張ったとしても、絶対についていかず、それとは違う方向へ歩きましょう。また、散歩に出かける時、帰ってきた時、ドアなどの出入口では、必ず飼い主が先に出入りして、犬は後からと言いう習慣をつけましょう。
3.遊び
遊びの始めと終わりは飼い主が決める。犬が自分から遊ぼうと要求してきた時には、遊ばないようにする。遊びを止めるタイミングはとても重要で、犬が飽きる前、1番楽しそうにしている時に止めましょう。遊びでも飼い主が主導権を握ることが大切です。また、おもちゃなどで遊ぶ場合、最後は必ずおもちゃを回収してください。(与えっぱなしは×)
4.居場所
ベッドやソファー、机、イスの上など飼い主の場所には犬をあげない(高さのある所は特に。ひざの上も同様です)。もし勝手に乗ってくるようであれば、すぐに降ろすようにしましょう。
以上の4つのことを意識して日常生活を送り、犬にリーダーシップを示していきましょう。